伊豆八十八ヶ所 温い巡礼旅行記 虎野麻衣子
伊豆八十八ヶ所 日帰りツアー 第1回コース(1~9番)
2008/10/13
初めて巡礼旅行にでかけました。以前、伊豆に八十八箇所の巡礼地があるのを知人から聞いて驚いたのがきっかけで、なんとなく興味が出たというのが正直なトコロ。静岡に住んでいると伊豆は身近な場所、古いお寺もまたいいもので、日帰りバスツアー6800円・・ということもあり、気軽に参加したのです。八十八ヶ所霊場のうち、今日は1番から9番までお参りする行程です。
集合は、三島駅南口向かいの楽寿園前に8時。静岡発7時3分のこだまに飛び乗る。駅前のコンビニでお茶とのど飴を購入して、集合地でしばし待つと・・。
三嶋観光バスの車が到着。
今日の添乗員さん、ベテランの杉山さん、優しい鈴木さん「巡礼ツアーはお任せあれ!!」
杉山さん
鈴木さん
そして、運転手の大川さん。
「今日は自分の家の周りを回るから楽勝!!抜け道だってOK」
3人とも地元出身で、伊豆のいいところを熟知しています。
一行17名の楽しみな旅の始まり始まり~。
今日は、1番からということもあって、巡礼が初めての方も多いのでと、車中で杉山さんからのご案内。
*お寺では、本堂にお参りして「納経」します。本来「納経」とは、文字通り「経」を「納める」ということで、写経を納めて、その「受け取り証」として納経帳や持参の白衣、掛け軸などに朱印を頂くことをいうわけですが、今日は、開経偈、般若心経、光明真言、御宝号、回向、5つお唱えして、納経帳にご朱印を頂きます。
*納経には料金がかかります。お布施のように「お志しで」というわけではなく、定められた料金で1ヶ寺400円です。これはお寺さんへ納められます。納経帳と納経代はお預かりして、添乗員がまとめてお寺さんにご朱印を頂きますので、その間、皆様にはお唱えしていただきます。納経帳お持ちでない方は、ご用意してありますので、お買い求めください。1冊2000円です。
・・・ということは、初めての私は、納経帳2000円と納経代400円(朱印代と代行料)×9ヶ寺で3600円がかかるのか・・・。ツアー料金6800円をプラスして、12400円。
*納経帳は強制ではありません。納経帳でなく、白衣、掛け軸などに押される方もいらっしゃいます。札所をお参りして、写経を奉納されたり、お経をお唱えする、納経に対してご本尊様・お大師様が、その願いをお受け取り下さったことの「印し」が納経印です。二度目からは重ね押しを致します。真朱になった納経帳は、幾度も巡拝された功徳の証しです。単なる記念スタンプでない事を、十分心にしてお受け下さい。
*一ヶ寺、一ヶ寺で頂いた御宝印は、そのお寺の分身で、納めた納経帳は一人にひとつのお守りとなります。病気平癒や災難消除などのご利益が得られる、または、願い事が叶うといわれています。普通のお守りは、大体1年で変えなければならないと云われますが、これは一生あなたを守って下さるお守りとなり極楽浄土への通行証の意味を持ちます。
ということで、納経帳を購入し、納経代3600円を添乗員さんに預けます。極楽浄土への通行証か~。極悪非道な人生を送ろうとも、霊場八十八ヶ所をすべてまわりきって結願すれば、閻魔様も許してくださる。これは、なんとしても結願しなくては!!という気になり配られたお経に目を通す。
1番札所 松嶺院
2008/10/13
伊豆市月ヶ瀬の旧道脇にありました。

階段を登って境内で納経します。
浄財は、投げ入れるのではなくそっと滑らせて入れるのが作法。左手前は納札。
今日は住職さんがおられ、ありがたい法話「1番は発心、修行は2番から」「ちりを払い、心を磨く、今日、仏様の前で手を合わせることが出きることを感謝してください」「今日のご縁を大切に」履き整えられている庭は住職の悟りの真髄。
2番札所 弘道寺
2008/10/13
天城湯ヶ島にある曹洞宗の由緒あるお寺です。3番札所 最勝院の末寺。
安政4年、初代アメリカ総領事のタウンセントハリス一行36人が江戸へ出府の途中 宿泊した、その当時の調度品が寺宝として保管されているそうです。


本堂内には国宝級の仏像が何体も展示されています。
三嶋観光さんのツアーで行くと、本堂に上げてもらえるので(法事の場合はできないことも有る)個人で行くよりもお得な気がします。
「しろばんば」の里(天城湯ヶ島)
2008/10/13
井上靖の自伝小説「しろばんば」の里である湯ヶ島には弘道寺周辺に「しろばんば」に関係ある碑や建物が多くあります。
運転手、大川さんの出身地です。ただいま目を瞑って運転してます」と杉山さんのジョークに車内は爆笑。
そして、記念碑のところでは、車を止めてなんと、運転手の大川さんがガイド。地元を愛しているのですね。伝わってきます。
天城山麓の湧水で栽培しているわさび田
2008/10/13
わさび田が山間の谷沿いに広がります。 周囲の森林と調和した美しい石積みや水路、はんの木が覆うわさび田の景観は、「日本の美しいむら景観コンテスト」や「静岡県棚田10選」に選ばれました。
3番札所 最勝院
2008/10/13
伊豆三山の一つに数えられる由緒あるお寺。
曹洞宗で曹洞宗吾宝五派1400余ヶ寺の本山で歴史と風光の名刹です。
このあと行く4番城富院、5番玉洞院もこのお寺の末寺になるそうです。このお寺には天狗の伝説があって、天狗が守っているのだとか。

旅行の参加者は仲良しの2人組みや3人組の女性が多いですね。年齢は50代~60代かなあ?でも、心の癒しは年齢にはカンケイないような気がします。2回目、3回目ともなるとだんだん衣装も欲しくなるんだって。
静かな山里を走るのどかなバスの旅。こんな車窓の風景にも心が静まります。
4番札所 城富院
2008/10/13
最勝院さんから修善寺方面へ向かって、山沿いの集落の一番奥にあります
道からは結構厳しい階段。
登りきると山門が見えました。
もう紅葉してますね。
お参りを済ませて、お寺の裏道から散歩がてらバスへもどります。お天気に恵まれて、秋風が気持ちイイ。
5番札所 玉洞院
2008/10/13
3番の最勝院の末寺。
残念な事に 火災で一切の資料を焼失し沿革は不明。真っ白な本堂はモダンで新しい。境内にひときわ目立つのが枝垂れ桜。樹齢90年とも150年とも言われているとか。
私たち一行は、何段もなる参道を上がらずに、バスでショートカット。らくらく参拝。
でも山門をしたから見ると、こんな感じ。
中腹からもまだ先が・・・
6番札所 金剛寺
2008/10/13
このお寺は檀家を持たないお寺だそうです。
お寺を守っているのは母娘の老婦人。明治初期頃の豆国(伊豆)八十八ヶ所霊場を彫り入れた版木が貴重な資料として保管。お寺で所蔵している、明治時代の "版木"が基で伊豆八十八ヶ所霊場の遍路が再興したのだそうです。
お寺のお接待を受けました。お寺で採れた野菜の天ぷらと温かいお茶。
まさか、こんな風に迎えてもらえるとは・・・。浄財は帰りにもう少し入れました。
「お接待」
遍路をしている人に地元の方々が食べ物やお賽銭を差し出します。これを「お接待」と言います。昔の遍路は何十日もかかって、自動販売機も何もないところを歩きつづけたわけですから、遍路にとっては大変ありがたい風習だったのだと思います。遍路は、こうしたお接待を受けたら、断ってはいけないことになっているそうです。
「お接待」とは無償の行為で、本来、代金を払う筋合いのものではありません。でもお世話になってありがたいと感じて、それが今後も長く続いて後続の遍路たちにも役立つことを願うなら、多少の金銭的な寄付を残すことは考慮したいものです。
7番札所 泉龍寺
2008/10/13
金剛寺から大沢を戻るように約5分でつきます。
境内には本堂の左側に涅槃堂があります。自分の痛いところなど、涅槃像を触ると良くなるとか。
膝、腰、お腹、頭など、撫でまくりです。
「涅槃像を触ると御利益がありますが、頭は撫でても良くなりません」とまた杉山さんのジョーク。
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